【大阪高槻・常見寺】真宗の成人講座をレポート!参加者&講師インタビューあり

みなさん、こんにちは!おてライターのHIDEさんです。

今回は、とってもおすすめの勉強会をご紹介したいと思います。

 

紹介するのはお坊さんであってもそうでなくても参加しやすい勉強会の一つで、名前を『真宗の成人講座』といいます。

春(4月)と秋(9月)の年二回開催で、もうかれこれ、40年以上も大阪の常見寺さまで行われている勉強会です。

 

いかに参加しやすいかは、参加者の内訳に現れており、

なんと、8割以上がお同行(門徒さん)!!

ぼくも中央仏教学院に通っていた頃から、10年以上もお世話になっていて、現在も九州からスケジュールを空けて参加しています。

 

果たしてどんな様子なのか?

それでは、さっそく覗いてみることにしましょう!!

目次

会場は大阪・高槻市 利井常見寺さま

『真宗の成人講座』が行われるのは、大阪高槻市にある「常見寺」(じょうけんじ)さま。

この場所はお坊さんの専門学校でもある『行信教校』がある場所でもあります。

行信教校とは?

ホームページリンク

地図で場所を確認しましょう。

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お寺へは交通のアクセスもよく、最寄駅はJR摂津富田駅(せっつとんだ)と阪急電鉄富田駅。どちらもほぼ同じ距離にあり、駅から住宅街を歩いて10分ほど。静かな住宅街の中にあります。

こちらは、『行信教校』(ぎょうしんきょうこう)の建物。

境内には立派な松もあります。

こちらの本堂で講義が行われます。

講義の様子

講義内容は講師の話を聞きくというスタンダードなもので、お聖教の言葉をゆっくりと読んでいきます。

現在は『親鸞聖人ご消息』を読んでおり、今年の9月で最後になる予定です。(それ以降の内容は現在調整中の模様)

受講者は『浄土真宗聖典 註釈版』を持っていきますが、聖典とノートがセットになったような書き込めるテキストも用意してくださっています。

お寺というと正座が心配な方もおられますが、こちらでは椅子と机が用意されているので、その心配はありません。

(それでも、長丁場には違いなく、おしりが痛くならないように、アウトドア用の持ち運べるクッションを持って行ってます。)

講義時間は一講義2時間。1時間たつと間に15分の休憩があり、休憩終了後、後半の1時間を行います。

午前の講義→
昼食
昼休み
午後の講義
というのが一日の流れです。

昼食は先生も交え、みんなで。

午前の講義が終わると、本堂となりの『如是堂』(にょぜどう)に移り、お弁当の申込をしたみんなで昼食をいただきます。

お茶の用意や片付けは手分けをしてみんなでします。

リラックスしているのか、この時間は先生への質問が出やすく、度々、ご法義のお話しになります。

選べる2つの受講スタイル

受講のスタイルは大きくは2パターン。「宿泊」と「聴講」があります。

講義内容はまったく同じですが、その他の過ごし方が変わります。

「宿泊」の場合は常見寺さまの敷地内に泊まることができ、「聴講」は通いでお寺まで行くスタイルです。

それぞれの特徴を挙げてみますと、

■宿泊の場合

毎晩の座談会や懇親会があるので、参加者同士の交流が図れる。ほぼ移動がないので、ご高齢の方にとっては身体的負担が少ない。

 

■聴講の場合

講義終了後、比較的自由に行動することができる。(遠方から来ている人は観光などもできる場合も)

というところでしょうか。

ご自身の体調や希望に合わせてスタイルを選択することができます。

講義&生活スケジュール

6:30  起床

7:00  勤行

7:30  法話

8:00  朝食

9:30  講義①(聴講は基本的にはここから↓)

10:45  講義②

12:00  昼食

13:00  自由時間

14:00  講義③

15:15  講義④

16:15  休憩(聴講ここまで↑)

17:30  勤行

17:45  夕食

18:30  座談会

20:00  入浴(女性)

入浴(男性・寮生)

22:00  就寝

上の表は「宿泊」の方のスケジュールです。けっこうみっちりですが、外に出られないということもないので、「今日はお友達と会ってきます」という日があったりと、みなさん自由に過ごされています。高齢の方が多いので、自分の体調に合わせて参加されているようです。

「聴講」のスケジュールはほぼ同じですが、9:30スタートで、16:15分までとなり、あとはホテルへ帰ったり、近い方は家へ帰ったりと、自由に過ごします。

ぼくはこちらのスタイルで受講しています。スケジュール的に夕方以降にはなりますが、学生時代を過ごした懐かしい場所を尋ねることもできています。

宿泊部屋と施設の様子

「宿泊」を選んだ場合に気になるのが泊まる場所のこと。ということで、お昼休みに実際のお部屋を見せていただきました!

上の写真は女性の部屋で、学校がある間は行信教校の授業が行われるお部屋とのこと。かなり広い部屋です。

成人講座が行われる4月は春休み、9月は夏休みに当たっているので、使用することができます。

こちらは男性部屋。同じく教室です。

各お部屋に阿弥陀様がいらっしゃるのはさすがですね。

今回参加された男性陣を撮らせていただきました!もう、みなさん長年のお付き合い。

今回の男性陣の年齢は上が86歳、下が70歳ということでしたが、みなさんお元気!

午前の講義と昼食が終わった後には、この部屋に戻ってきてゴロンと寝転がって休んだり、周辺に散歩に行く人もいるようです。

充実の施設設備

1階には談話室もあり、テレビを見ることができるようです。寮におられる学生さんとの交流も持てるとのことです。

設備も充実していてお風呂もあります。

浴槽がとても大きく、一度に6人ぐらいは入れる大きさです。

長期の滞在になるので、洗濯することもできますし、すぐ脇に物干しの場所もありました。。衣類などの荷物が減らせるので嬉しいですね。

最後には終了証書の授与も

全八講座の講義を終えると、閉講式が行われます。

お経を読み、終了証書を丁寧に渡してくださるので、卒業式感覚があります。

この思わずポンッとしてしまう賞状入れも、卒業式感が出ていますよね。

受講者代表の謝辞も。

受講者インタビュー

横浜からお越しの稲塚新一さん(74歳)は成人講座の大ベテラン。

54歳の時に初めて成人講座に参加して、今年で20年目。

太極拳を教える先生で、5つも教室を持っておられるという稲塚さんは実は元々お坊さんになるつもりだったといいます。お坊さんよりも先に太極拳とのご縁ができたので、そちらの道に進まれることになったのだそう。

それでも仏教と太極拳は相通ずるものがあるそうで、教室にも教えは活きてくるそうです。

 

成人講座を受講することになった、そもそものきっかけを聞いてみました。

「妻が先に成人講座に行ったんです。出発するときは元気がなかったのですが、帰ってくると表情がとても明るくなっていて、これは!と思いました。」

次の成人講座に申込み、それからは奥さんと一緒に講義を受けられているとのこと。

「み教えにどっぷり浸かり味わう数日間。世間から隔絶された心地よさがあります。」とおっしゃっていました。

また、この成人講座は色んな面で楽しいこともあるそうで、例えば、ある日の講義終了後に部屋にいると先生がお酒を持ってきてくださって一緒に飲んだこともあったというエピソードや、若いお寺の人が来ていたので、お寺の悩みなどを聞かせてもらったこともあったそうです。

最近では「朝のおまいりの前に参加者のみなさんのおみやげのお菓子を食べながら、30分ほどコーヒーをいただくんです。座談会のような形になるんですよ。」と教えてくださった。

最後に「一般の方も、僧侶の方も、ご縁があったらぜひ参加を!」とのメッセージをいただきました。

講主・利井唯明先生インタビュー

『真宗の成人講座』の講主であり、現・行信教校校長である、常見寺住職、利井唯明先生に成人講座の全日程終了後、本堂の縁に座りながらお話しを伺いました。

今年で42年目を迎える成人講座。「この講座の成り立ちはどのようなものだったのですか?」尋ねると、面白いお話しを聞くことができました。

唯明先生からすると、祖父にあたる利井興弘先生の時、近くのご門徒さんの中になかなかお参りされない方がいたそうで、「お寺参ってこんから、あんたのために開く」と言ってそのご門徒さんのために始められたのがきっかけだったそうです。

成人講座のねらいや目的について伺うと、「知識ではなく、学問と信仰が一つになることが大切で、正しく読むことによって、真宗の教えをより鮮明にしていくことを目的にしていく」のだそうです。

また「分かったつもりを、正確に丁寧に腰を据えて読むことで、もやもやを解消していく」こともねらいとしてあるとのことでした。

「先生方も共々にお心を味あわせていただいています。教えるというより、聴聞の先頭にいる感じですね。」と唯明先生。

確かにおっしゃる通り、ぼくも講義を受けていると先生方自身の喜びあふれる場面に出会うことが多いと感じます。

 

この成人講座を含め、仏教の教えや真宗の教え聞くということは、知識詰め込み型のお勉強とは違います。

この講座を言い表す言葉としてこれがいいよ、と、唯明先生が教えてくださったのは利井鮮妙和上の次のことばでした。

「お聖教の一文一句一字に至るまで、私のいのちのありようを説いてあると聞かせていただいたならば、丁寧に読ませていただかなければ、もったいないことです。」

お聖教には、私のいのちのありよう(あり方)が説かれてある。本当に、身に染みるお言葉です。

「ここで聞いているのは、遠い話じゃありません。私に向けた言葉です。行信教校の校訓にも学仏大悲心とありますが、仏さまのお心を知るために学ばさせていただくのです。」

と、締めくくってくださった。

(お忙しい中、ありがとうございました!)

まとめ

長年参加している『真宗の成人講座』

今回、その魅力を伝えたいと思い記事にしました。

以前は勉強というのは楽しくないものだと思っていましたが、この勉強会に来てだんだんと、そうじゃないと感じてきました。

そう感じれるのも、学ぶことで知識が増え、賢くなるのではなく、己のありようを知らされ、頭が下がっていくからでしょう。

そんな人間の本質と同時に仏の心を知ることができる、お寺の勉強会は今ではとても楽しいと感じています。

 

次回は2018年の9月1日~5日まで。一コマでもいいので、スケジュールを空けて仲間と共に一緒に仏さまのお心を学びましょう。

関連情報はこちら↓

 

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追記:大阪北部地震(2018年6月18日発生)の影響に関して

楽しみにしていた2018年の9月の「成人講座」ですが、

行信教校、および常見寺さまが被害を受けられたため、延期になりました。

 

常見寺さまより、ハガキでお知らせをいただいたので、一部を抜粋したいと思います。

…尚、地震による人的被害は無く、寺族・門信徒ともに無事でした。本堂は使用可能ではありますが、柱が傾くなどの構造上の歪みも出ている状態です。

また山門や経蔵など如是堂を除く全ての建物が被害にあいました。

修復の優先順位や修復方法など、これから検討し長期再建計画を立てて取り組んでいく所存です。ご不便をおかけしますが、何卒、ご容赦頂きますようお願い致します。

合掌

第八十四回「真宗の成人講座」の延期のお知らせ より抜粋

現地での確認はできていませんが、震源地も近かったため被害を受けられているようです。

なお、

来年四月には再開講できるように準備を整えていますので…

ともありましたので、心配ではありますが、心して待ちたいと思います。

(何かできることがあればしたいですね。)

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この記事を書いた人

浄土真宗本願寺派のお坊さん。(賢明寺・副住職)
福岡県豊前市で子育てや地域活性化に励んでいます。
ネットでお寺や仏教の面白さ、ローカル情報を発信中!
カフェ巡り、カメラ、アコギ(ソロギター)が趣味。

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